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全幅:本船型は後半部に比ベデミハル中央部の水線幅が比較的大きいため双胴間隔を考慮し、全幅を平均より少し大きめの9.5mとする。
深さ:喫水1.4mより、乾舷を考慮し3.2mとする。
喫水:Cbが小さめであることを考慮して平均より深めの1.4mとする。
上記で採用したそれぞれの要目の位置を図3.1.3)-1〜3.1.3)-4中に示す。上記に基づき原型の主要目は以下とした。
原型船型の主要目:Lwl×B×D×d=28.5m×9.5m×3.2m×l.4m
なお、排水量は同じ長さの単胴型高速艇より幅が広い分だけ容量が増え重くなるため、約10t重い約92tとした。原型船型のCp,Cw曲線を図3.1.3)-A0に、Body Planを図3.1.3)-A1に示す。

 

ハ.理論解析のシリーズ構成
原型船型を基本にして排水量一定の条件のもとに以下に示す船型要素をパラメータとして前後に変化させ各パラメータが船体動揺に及ぼす影響を調査した。
(a)L/Bシリーズ原型からLwlを+2.5m、-2.2mとし、喫水及び双胴間隔を同じとしてデミハルのL/Bシリーズを構成した。
?Lwl×Bwl=28.5m×2.94m(Lwl/Bwl=9.69):原型
?Lwl×Bwl=31.0m×2.70m(Lwl/Bwl=11.46):WL幅は原型に対する長さ比の逆数に比例
?Lwl×Bwl=26.3m×3.19?(Lwl/Bwl:8.25):同上
(b)B/dシリーズ
Lwl及び双胴間隔を原型と同じとして原型からデミハル幅及び喫水を原型から±10%変化させることによりB/dシリーズを構成した。
?Bwl×d=2.94m×1.40m(Bwl/d=2.10):原型
?Bwl×d=2.67m×1.54m(Bwl/d=1.74):WL幅は原型に対する喫水比の逆数に比例
?Bwl×d=3.24m×1.27m(Bwl/d=2.54):同上
(C)双胴間隔シリーズ
デミハル形状を原型と同じとして双胴間隔を原型から±lm変化させることにより双胴間隔シリーズを構成した。本シリーズでは横波中の検討を行う。
?Bcl×Boa=6.20m×9.50m(Bcl/Lwl=0.218):原型
?Bcl×Boa=5.20m×8.50m(Bcl/Lwl=0.182):デミハルは原型同型
?Bcl×Boa=7.20m×10.50m(Bcl/Lwl=0.253):同上
上記シリーズ船型の主要目等一覧表を表3.1.3)-2に示す。また、各船型のBody Planを図3.1.3)-A2〜3.1-3)-A7に示す。 

 

 

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